スモモの種類14選
大石早生(おおいしわせ)
大石早生は、日本で最も栽培されているスモモの品種です。果実は50~70g程度で、果頂部が少しとがった美しい形状をしています。
収穫時期は6月下旬から7月上旬で、早生品種として市場に早く出回ります。未熟時には薄い黄色ですが、完熟すると鮮紅色に色付きます。
貴陽(きよう)
貴陽は山梨県で誕生したスモモです。果実は大きく、重さは200g程度で、時には300g前後の大玉もあります。果皮は完熟すると紫がかった紅色になり、同心円状のヒビが入ったような模様が特徴です。果肉は淡黄色で、甘味が強く適度な酸味があり、果汁が豊富です。
収穫期は7月下旬から8月中旬で、日持ちが良いため贈答品にも最適です。
秋姫(あきひめ)
秋姫は、秋田県で偶発実生として誕生した高級スモモです。特徴は大玉で、サイズは150~200g程で、果皮は赤色から紫がかった濃紅色、果肉は黄色です。旬は9月中旬から10月で、秋の味覚として人気があります。秋姫は皮ごと食べることもでき、タルトやスムージーなどさまざまな料理にも活用できます。
ケルシー
ケルシーは、山梨県が国内唯一の産地で、果皮が緑色から黄緑色をした特徴的なスモモです。大きさは150~200g程度で、果頂部がとがったハート形をしています。
見た目に反して、熟すと甘みが強く酸味は少なめです。果肉はやや固く、中央に空洞ができやすい性質があります。
収穫期は8月下旬から9月上旬で、生産量が少ないため市場に出回る時期も短いです。
ソルダム
ソルダムは、アメリカから日本に導入された歴史あるスモモです。果実は短楕円形で、果皮は黄緑色に赤がまだら状に混じり、完熟すると濃紅色や飴色に変わります。
出回り時期は7月中旬から8月頃です。
サマーエンジェル
サマーエンジェルはソルダムとケルシーを交配して誕生したスモモです。果実は丸型で150gほどの大玉、果皮は紅色で果肉は淡黄色です。
糖度が高く甘味が強い一方で適度な酸味もあり、濃厚な味わいが特徴です。
収穫時期は7月後半から8月頃です。
サマービュート
サマービュートは、山梨県で誕生した大玉のスモモで、果重は平均170gほどです。果実は円形で果皮は赤色、果肉は淡い黄色でやや固く緻密です。
収穫時期は7月下旬から8月中旬頃です。
サンタローザ
サンタローザの果実は約100gとやや大きめです。果皮は赤く、完熟すると紫がかった紅色になり、果肉は黄色です。
収穫時期は7月中旬から下旬です。
太陽
太陽は山梨県で発見されたスモモの品種です。果実は100~150gと大きく、果皮は濃い紅紫色で、完熟すると紫がかった紅色になります。また、日持ちが良く、種離れが良いので食べやすいのもポイントです。
収穫は8月中旬から9月上旬にかけて行われています。
ハニーローザ
ハニーローザは、ホワイトプラムの自然交雑実生から育成されたスモモの品種です。果実は小ぶりで40~50g程度、果皮は熟すと淡い紅色から黄色と赤のグラデーションになります。果肉は淡黄色で、果汁が豊富で滑らかな口当たりが特徴です。
旬は6月上旬から7月上旬頃です。
ハニービート
ハニービートはスモモの中では新品種で、果実は120g程度の中くらいの大きさ、紅紫色の果皮と黄色の果肉を持ちます。
ハニービートの収穫時期は6月下旬から7月中旬です。
紅りょうぜん
紅りょうぜんはマンモス・カージナルに大石早生を交配させたスモモで、100~150gの大玉で円形から扁円形の形をしています。果皮は鮮やかな紅色から完熟すると濃い暗赤色に変わります。果肉は淡い黄色で、熟すと外側から紅色に染まる美しいグラデーションが特徴です。
紅りょうぜんの旬は7月中旬から下旬で、寒冷地では8月にも出荷されます。
李王(りおう)
李王は山梨県で育成されたスモモで、果実の重さは90~120gとやや大きめです。果皮は熟すと紅色~赤紫色になり、果肉は淡黄色で柔らかく、果汁が豊富です。
李王の収穫時期は7月上旬から8月中旬頃です。収穫期間が短いため、主に山梨県やその近隣地域でしか見られない希少な品種です。
花螺李(がらり)
花螺李は台湾原産のスモモで、奄美大島や沖縄で奄美スモモとして知られています。果実は30~50gと小ぶりで、赤紫色から濃紅色、完熟すると黒紫色に変わります。果肉も濃紅色から黒紫色で、日持ちが良いのが特徴です。
旬の時期は5月下旬から6月頃で、他のスモモよりも早く出回ります。酸味のある果実が好きな方には特におすすめです。
スモモのおすすめレシピ5選
スモモと紅茶のパウンドケーキ | DELISH KITCHEN
材料 | ・スモモ ・無塩バター ・砂糖 ・薄力粉 ・アーモンドパウダー ・ベーキングパウダー ・溶き卵 ・紅茶葉 |
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調理目安時間 | 50分 |
費用目安 | 900円 |
>>DELISH KITCHENの「スモモと紅茶のパウンドケーキ」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
スモモ酢 | Cookpad
材料 | ・スモモ ・砂糖 ・酢 |
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>>Cookpadの「スモモ酢」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
スモモのコンポート | クラシル
材料 | ・スモモ ・水 ・砂糖 ・ミント |
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調理目安時間 | 30分 |
費用目安 | 300円 |
>>クラシルの「スモモのコンポート」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
スモモのパイ | Cookpad
材料 | ・パイシート ・スモモ ・はちみつ ・アイスクリーム |
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>>Cookpadの「スモモのパイ」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
スモモのジェラート | Cookpad
材料 | ・スモモ ・グラニュー糖 ・水 |
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>>リスとリリのお家お菓子の「スモモのジェラート」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
スモモを家庭菜園する方法は?
品種の選定
スモモは一本だけでは結実しにくいため、異なる品種を組み合わせて植えることが重要です。おすすめの組み合わせは大石早生とソルダムです。この2品種は受粉の相性が良く、豊かな収穫が期待できます。
植え付け時期
スモモの植え付けは、11月から3月の間が適しています。秋に植えることで根の成長が促進され、翌春に健康な新芽が出やすくなります。
植え付けの方法
まず、深さ40~50cm、幅60cmほどの穴を掘り、掘り起こした土に赤玉土と腐葉土を5:5の割合で混ぜ、石灰を加えていきます。そして、元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込み、苗木を植え付けましょう。植え付け後は高さ50~60cmまで切り詰め、支柱を立てて固定します。
スモモを鉢に植え付ける際は、まず鉢底に軽石を敷き、水はけを確保します。その上に果樹用培養土を入れ、苗を鉢の中央に配置します。苗の根が広がるように軽くほぐし、根鉢の上部が鉢の縁から2〜3cm下にくるように調整します。土を隙間なく詰め、苗がぐらつかないようにしましょう。
肥料と水やり
スモモには年に3回(2月・5月・10月)肥料を与えます。冬には有機質肥料を、春と秋には緩効性肥料を使用します。
水やりに関しては、乾燥気味に育てるのがポイントです。鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えの場合は、基本的に降雨のみで育てますが、夏場の乾燥時期には適宜水やりを行います。
剪定と摘果
12月から2月にかけて、徒長枝を剪定し主枝の先端を切り詰めます。夏場にも剪定を行い、木の形を整えます。
摘果は4月から5月にかけて行います。果実が2~3cmほどの大きさになったら、実の間隔を約10cmにして摘果します。これにより、果実が大きく甘く育ちます。
病気と害虫対策
スモモは灰星病やふくろみ病に注意が必要です。予防策として、3月上旬に殺菌剤を散布します。
また、アブラムシやカイガラムシが発生しやすいため、見つけ次第駆除します。害虫対策として、果実に袋掛けを行うと安心です。
収穫と保存
スモモの収穫は6月下旬から8月にかけて行います。果実が柔らかくなり、甘い香りが漂う頃が収穫の目安です。
収穫したスモモは冷蔵庫で保存し、早めに消費します。たくさん収穫できた場合は、ジャムやジュースに加工するのもおすすめです。
まとめ
スモモは品種ごとに味わいも食感も異なり、家庭菜園で育てることも可能です。育て方は意外とシンプルで、基本的な剪定や摘果、病害虫対策をしっかり行えば、甘くてジューシーなスモモが収穫できます。自分で育てた完熟スモモのおいしさは格別で、市販のものとは一味違います。ぜひ、自家製のスモモでおいしいデザートや料理を作ってみましょう。